昨日、採用される条件を上げましたが、本当に大事な要件は
「マナー」です。
このマナーで、披露したいエピソードがあります。
ハローワークに来る失業者は、半分は挨拶してくれますが、
黙って、席に座る人も半分くらいいます。
なかには、失業条件の確認をするため、「この間は、お仕事は
されていませんか?」ときいただけで、「仕事が無いから、
きてるんだろうが!」と切れる人や、座りながら、書類を、机に
放り投げる無礼な人も居ます。
そういう人達の中で、真逆の人(Aさん)も居ました。
お名前をお呼びして窓口に来てもらったとき、直立でお辞儀
され、「お忙しい中、お手間を取らせます」といわれました。
言われたのは、私で、言ったのが、真逆の人(Aさん)です。
前に座ってからも、自分の経歴を丁寧に説明をしてくれました。
説明の度に「実は・・・・」「まことにお恥ずかしいのですが・・」
「お手数ですが・・・」「申し訳ありませんが・・」「ありがとうござ
います」とかを連発します。
まるで、私は、自分がお客様だと錯覚するほどでした。
もう少しで、こっちがため口をたたきそうでした。
よく、落語で、出てくるキャラを思い浮かべていただければ、
それそれ、って感じです。
しかも、話し振りは、本当に恐縮している感じで、今にも汗を
拭きそうな雰囲気でした。
Aさんの年齢は、希望する求人条件より5歳も上回っており、
とても、無謀な応募をしようとしていました。
ただ、その熱意に打たれ、会社に面接を頼み込みました。
Aさんの気持ちを伝えたところ、どうにか面接にこぎつける
ことができました。
後日、採用されることが決まったと、お礼の挨拶に来られ、
帰り際、立ち上がって、お辞儀の挨拶、受付を会釈で通り、
玄関の出入り口で、きちんと振り返り、直立で、お辞儀して
帰られました。
落語やコントの世界です。
でも、そこに真実があると思いました。
採用は、その人物次第、それは、マナーと誠実さだと。
Aさん、頑張れ!
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