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ハローワーク勤務日記

★ハロワ勤務者の日記帖★

   

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失業保険と年金の両方をもらう方法

失業保険も年金も両方もらう方法が、一部の方
だけ、限定ですが、あります、と昨日述べましたが、
そのことについて説明します。

失業保険をもらった場合は、その給付期間に応じて
老齢の年金は止められます。
止められる年齢は、年金をもらう年(今は60歳)から
65歳に到達するまでの期間です。

65歳からは、失業保険と年金は両方もらえます。

しかし、65歳で仕事を辞めたら、一時金として、
30日分または50日分しかもらえません。

一時金でなければ、「基本手当」として、最低でも
90日分。多ければ330日分もらうことが出来ます。

基本手当と年金を両方もらうには、会社を退職する
時期が決め手になります。

それは、65歳の誕生日の前々日までに退職する
ことです。そうすれば、基本手当がもらえます。

65歳の誕生日の前日以降に辞めると、一時金に
なってしまうのです。

そして、離職票を65歳の誕生日の翌月に提出
すればOKです。

こういうことは、ハローワークでは積極的には説明
していません。自然の流れで、そうなることが、
望ましいと考えるからです。

でも、知っておいた方が良いと思います。皆さん、
公平であるべきと個人的に思っています。






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失業保険と年金のお話



昨日、年金のお話しをしましたが、失業保険との
兼ね合いについてお話します。
会社員の大半は60歳になると老齢の厚生年金を
もらえます。
60歳を定年で退職した人などが、離職票を持参し、
失業保険をもらいにハローワークにきます。

老齢厚生年金をもらう人は、失業保険をもらうか、
老齢厚生年金をもらうかを選択しなければなりま
せん。
両方はもらえません。
皆さん、機嫌を損ねますが、仕方ありません。

そして、多いほうを選択します。(例外として、
少ないほうを選ぶ人も居ますが)

99%は、失業保険を選びます。

これまで多くの人の年金を聞きますと、月に
最高でも13万円程度です。
平均値は、10万円弱でしょう。

失業保険の13万円は、月給18万円相当で
もらえます。
失業保険10万円ならば、月給12万円台です。

年金をそこそこもらう人は、月給も多く、年金が
少ない人は、月給も少ないのです。

トップクラスの年金でも、たった18万円の月給の
失業保険と一緒。
失業保険のほうが、割りにいいことが分かって
もらえると思います。

失業保険も年金も両方もらう方法が、一部の方
だけ、限定ですが、あります。
コレについては、また次にお話します。








年金のお話


昨日、ある独身女性が年金がもらえる
60歳に、あと数年となり、それまで、
必死に食いつなぐため、仕事を探している
ケースを紹介しました。

その方とは別に、既に60歳を越して、63歳
になりますが、年金をもらう資格がないため、
必死に仕事を探す独身女性がおりました。
彼女は、年金の保険料を18年しかかけてい
ませんでした。
とても、上品な女性で、スタイルもよく、職歴
は、宝石関係の販売接客や事務を経験した
人です。
将来生活が不安で、どうしても年金が欲しい、
といいいます。
彼女の生年月日から、20年年金をかければ、
年金の受給資格ができるので、あと2年厚生
年金をかけてもらえる会社の就職を希望し、
ようやく、地元でもブラック企業で有名なA社
に就職できました。

しかし、その会社が口約束だけで、一向に
保険をかけてくれないと、悩んでいます。
若い人なら、そんな会社辞めて、他を探せば
と思うでしょうが、63歳で厚生年金をかけて
くれそうな先の職探しは困難を極めます。

彼女は、本当に必死で生きています。
宝石販売のようなきらびやかな過去を捨て、
今、事務で採用されても、半分は、交通整理
の警備の仕事をやらされています。
ヘルメットを被り、寒い冬の雨の日も、警備員
の雨合羽を着て、必死に年金を求めて生きて
います。








応募の決め手は賃金より?

ハローワークで「この会社を紹介して下さい」と
持ち込む求人票は、賃金が決めてになる
ケースはあまりなく、少ない方です。

小さな子供を持つ母親は、先ず、時間が一番。
9時から15時が理想です。

若い男性は、正社員で、賞与、退職金制度あり
を希望します。

若い女性は、職種として、事務を希望します。

60歳付近の男女は、工場内の軽作業や清掃を
希望します。

そういう中で、年配の独身女性は、切実に、自分
の将来に不安を抱き、それはもう可哀そうで、
その心配を聞くと、同情します。

ある人は、60歳まで数年の独身女性。介護でも
掃除でも何でもいいから、仕事をさせて欲しい。
年金まで、食べていかねばならないので、就職を
早くしたいとハローワークに来て紹介を受けますが
面接しても、なかなか採用されません。
「親の残した家屋があるので、月に7万円あれば、
生活できる。年金さえ入れば、なんとかなる、
それまで食いつなぐための仕事が欲しい」
といいます。
これまで、ギリギリの生活だったのでしょう、車の
ガソリン代も事欠く状況のようです。
家屋などの資産があると生活保護も受けられず、
彼女は、必死で仕事を探しています。

若いときは、年金を馬鹿にして、そんなものあてに
するほうが恥ずかしいというような人がいますが、
現実に年を取ると、必死で年金に頼ろうとします。
そうです、60歳からは、仕事をしたくても、仕事に
つけず、収入が断たれるのですから。

年齢不問の求人でも、電話をすると、「いやー、
ウチは60歳定年の会社だから、50歳代は、すぐ
定年に到達するので、面接はお断りしたい」と
よく言われます。
これが、現実です。

次回は、さらに、その年金についてお話します。










ブラック企業

ハローワークでは、従業員がよく辞めるブラック企業は
ある程度、肌で感じ取っています。
しかし、求職者個人から、紹介の依頼を受ければ、
そ知らぬ顔で、粛々と紹介のお世話をしています。
心の中では「うわー、そこは危ない!」と叫んでいますが、
そういうことを求職者個人に伝えたら、その会社にそれを
いいつけられるという恐怖から、助言が出来ません。
証拠もありませんし。

ただ、せめて「ここは、大丈夫ですか?大丈夫と思えば、
私にウィンクしてみてください」というような、合図程度なら
シグナルを送ることが出来るのですが。

少なくとも、表情が変われば、合図を送るよう、職員に
聞いてみて欲しいです。

最近は、紹介して、すぐやめた人の落とし前をつけろと
ハローワークにすごむ会社もあるのです。






プロフィール

HN:
赤ひげ社労士
性別:
非公開

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